よくある質問

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よくある質問と、回答を紹介いたします。

新型コロナウイルス感染症の消毒薬は何を使えばいいですか?
厚生労働省のホームページには「手などの消毒を行う場合には、濃度が70~95%のアルコール消毒液、身の回りの物の消毒には次亜塩素酸ナトリウム又はアルコール消毒液をおすすめします」という記載があります。

解説
新型コロナウイルスの表面は油を含んだ膜で覆われていてエンベロープウイルスと呼ばれています。このため油を溶かす消毒薬で不活化することができ、70~95%のアルコール消毒液が最も確実で安全といわれており手指など直接皮膚を消毒するために使用します。

次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系の消毒薬は塩素の酸化作用でウイルス粒子を破壊するので強力な消毒作用がありますが、皮膚の細胞も酸化されて壊れてしまい、皮膚がかぶれたり荒れたりするため、物の表面を消毒するために使われます。

ちなみにインフルエンザウイルスもエンベロープウイルスなので新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの消毒方法は同じです。
薬を飲む時間は食前食後食間などと書かれていますがどのように飲めばよいですか?
薬を飲む時間についての考え方を説明します。

薬の吸収は胃の中に食べ物が入っていない空腹のときと、食後で変わる場合があります。薬の種類によって、いつ飲んでも効果が変わらないもの、食後に飲むと効き目が悪くなるもの、また胃の中に食べ物が入っていないと効果がないものなどがあります。

食後に飲むと効き目が悪くなるものの代表は骨を丈夫にするためのビスホスホネート系の薬です。また胃の中に食べ物が入っていないと効果がなくなるのは食後の血糖値の上昇を防ぐα-グルコシダーゼ阻害剤です。

処方せんに書く薬の服用方法は服用を忘れないために食後と書くことが多いのですが、食事をとらなくても服用できる薬もかなりあります。飲み方がわからない時は薬剤師にお尋ねください。
薬局でジェネリック医薬品を奨められることがあります。ジェネリック医薬品とは何ですか?
処方せんの薬は、その薬を作っているメーカーがつけている商品の名前 「商品名」で呼ぶ場合と薬に入っている成分の名前「成分名」で呼ぶ場合の二通りがあります。

「商品名」のことを英語でbrand name、「成分名」は「一般名」とも言い英語ではgeneric nameといいます。

先発品はその薬を開発したメーカーがブランド名を付けて販売する薬です が、ジェネリック医薬品は特許が切れていろいろなメーカーが作るようになっ た薬で、「一般名」generic nameで表せる医薬品すなわちジェネリック医薬品といわれています。

ジェネリック医薬品は低価格で欧米では以前から普及していましたが、日本では以前ジェネリック医薬品は二流メーカーが作る粗悪品という評価があり、そのイメージが固定していたため普及が遅れていました。

現在は製薬会社の製造技術が改善され先発品とジェネリック医薬品の品質の差はなくなり欧米並みの普及率76.5%(2018年8月時点)になっています。

成分も効果も同じなので医療費を節約するためにもジェネリック医薬品をおすすめします。
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